☆大江戸浮世絵煙管(キセル)展

平成13年1月15日〜3月14日
「浮世絵・切手 文化館」にて開催中!
秋田市泉登木219-1  Tel 018-865-6383


開館時間10時〜18時

1700年頃からの浮世絵を展示!
 岡 照代士氏の浮世絵コレクションの中でも煙管(キセル)コレクションは200点を有に超しコレクションより選び抜かれた、75点104枚が時代順に展示され江戸時代の粋を垣間見ることが出来る。
 資料的な価値はもちろんのこと美術品としても一見の価値がある。
またこれだけ煙管(キセル)浮世絵が一度に展示されるのは世界でも初めてではないだろうか?
 墨刷り絵から始まり湖龍斎、英山、英泉、北斎、歌麿、広重、初代豊国、2代豊国、3代豊国、国芳、国周、芳幾と75点に及ぶ浮世絵が展示されている。

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御挨拶
 浮世絵の美術的価値や資料的な価値はたくさん挙げる事ができると思いますが、やはり一番の魅力といえば絵を通 じて当時(江戸時代)の人達の考え、想いに触れ、江戸の風情を、身近に感じることができるということではないでしょうか。つまり、浮世絵を眺めることによって、江戸の粋に触れる、ということでしょう。  今から150年〜300年ほどの昔、世界で一番の人口(100万人)を誇り、躍動的でありながら自然との調和のとれた都市であった江戸、そしてそこに生きた庶民に想いをめぐらすのも、粋、なのではないでしょうか?  さて、それでは江戸時代の人達にとっての粋とはなんだったのでしょうか?答えは難しいかもしれませんが、粋をあらわす小道具として煙管(キセル)や煙草(タバコ)入れが大流行していました。凝った根付けに銀金具、金唐草の煙草入れから刻み煙草を取り出して、器用に丸めて煙管の火皿に詰め込んで一服、プカーとやってポン!と吸殻を煙草盆に落とす。そんなちょっとした仕草を粋な役者になったつもりで洒落てみるってぇのが江戸っ子の心意気だった・・・のでしょう。  そこでこの度、煙管の出ている浮世絵を集めてみました。どうぞごゆっくりと江戸の粋に触れてみてください。皆様方の心の一服となれば幸いに存じます。  最後に長い間ご指導頂いております五井野博士と今回の展示会にご尽力いただいた浮世絵・切手文化館の皆様に心より感謝申し上げます。
岡 照代士            
歌川派門人会正会員        
(有) エムアイシーミック代表取締役
江戸文化研究会代表        
東京都練馬区大泉町5-35-3 
   
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磯田湖龍斎 雛形若菜初模
1778年頃
心の情報誌青いポスト秋田より抜粋!
煙管の浮世絵コレクターとして有名な岡照代士さんは「浮世絵を知って初めて日本 の素晴しさ、日本人としての誇りを感じることができました。多くの人に誇るべき、 日本の江戸の文化を知ってもらいたい。」と話しています。
 岡さんに浮世絵との出合いなどについてインタビューしてみました。
煙管に興味を持ったのは仕事の関係?!
 浮世絵との出合いは米国公益法人歌川派門人会の名誉会長の五井野正博士から浮世 絵のすばらしさを教えて頂いたのがきっかけです。最初はテーマを決めずに好みの作 品を集めていたんですが、気がついたら煙管の浮世絵がたくさん集まっていたんです ね。これは私が光電子部品などの設計製作の仕事に携わっているせいかも知れません。 精密な加工技術が要求される仕事柄、江戸時代の工芸品にみる現代ではマネのできな い高度な職人技術や今でも斬新なデザインなどにとてもひかれます。その中のひとつ が煙管だったんです。

浮世絵の魅力は絵を通じて江戸時代の人達の考えや想いに触れ、江戸の風情を身近 に感じられることです
 浮世絵を見ていると当時の人達の気持ちに触れることができる気がします。ぼくに とっては江戸の粋に触れるということなんですが、それが何んとも言えず楽しいんで すね。「江戸っ子は宵越しの銭は持たない」とか「火事と喧嘩は江戸の花」というこ とを聞いたことがあると思いますが江戸っ子気質とでもいいましょうか、少し刹那的 にも感じますが、逆に言うと先の事を考えて悩むより、その日、その瞬間を精一杯生 きよう!とする意志を感じます。今でいうと、頭で考えてばかりいるよりまずは行動 してみようっていうことかもしれませんね。

同じ浮世絵でも見方を変えると又、新たに興味がわきます
 浮世絵は調べれば調べるほど今まで見えなかったことが見えてくるし同じ浮世絵で も見方を変えると又違う意味で興味がわいてくるしあきるということがないんですね。 だからといってストレス解消にはなりませんが(笑い)。この浮世絵は手すき和紙を 使用しているし、絵の具は主として植物性の自然のものを用いていますから、絵その ものに深みがあるし、長時間見ていても目が疲れないんですね。あきないというのは そのせいもあるかも知れませんね。

江戸時代の江戸は世界一の躍動都市?!
 江戸時代は貧しかったとか暗かったなどのイメージがありますが、これはテレビド ラマの影響ではないかと思います。浮世絵からはそういうイメージが全くでてきませ んね。お金はなくても以外に楽しく生きていたというのが本当のところでしょう。江 戸というのは当初武士が50万人と圧倒的に町民より多いのです。この武士の衣食住を 賄うために上方より職人・商人が集められます。そうして膨大な物資・人の流通 が始 まり1700年頃には早くも100万人という当時世界一の人口を誇る躍動する一大流通 都 市となったのです。同時にその頃から上方の文化を吸収して江戸独自の文化を作り上 げていくのです。

大江戸煙管浮世絵展の見どころは粋を表わす小道具の煙管?
 浮世絵・切手文化館で展示中の作品はすべて江戸時代のもので全部に煙管が入って います。当時は粋を表わす小道具として煙管や煙草入れが大流行していたようですか ら。『凝った根付けに銀金具、金唐草の煙草入れから刻み煙草を取り出し、器用に丸 めて煙管の火皿につめ込んでプカーと一服してポン!とたばこ盆に吸がらを落とす』 そんなちょっとした仕草を粋な役者になったつもりでしゃれてみるというのが江戸っ 子の心意気だったかも知れませんね。そういうふうに見て頂くと楽しいと思います。

これからも浮世絵の展示活動を続けます
 秋田には何度も来ていますので縁があるのではないかと思っています。その秋田で 初めて煙管展を開催できたことは本当にうれしい事です。このすばらしい日本の文化 である浮世絵を一人でこっそり楽しむのもいいですが(笑い)今回の展示会のように テーマを決めてたくさんの人に見て頂くのはとてもうれしいものです。これからも浮 世絵展を開催しながら啓蒙活動を続けていきたいと思っています。