☆江戸の浮世絵にみる板東三津五郎展


喜多川歌麿画


三代歌川豊国画
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 御挨拶
 大和屋の屋号で知られる、歌舞伎俳優の坂東三津五郎を、江戸の浮世絵という観点から観ていただければ幸いです。
 三代目は舞踊に優れ、「舞踊・坂東流」の祖であり、七代目は“踊りの神様”ともいわれ、他流の舞踊家達にも広く愛され尊敬されておりました。折りしも今年は、21世紀の幕開けにふさわしく、八十助氏が十代目を襲名しました。この栄えある襲名を祝して、ここに展示会を開催する次第であります。
  『踊りの浮世絵』も、つけ加えましたので、楽しんで観ていただけると思っております。いまや、江戸の浮世絵は世界三大美術品の一つであり、印象主義派の画家達(ゴッホ・モネ等)に多大なる影響を与え、ヨーロッパの国々の文化をも変えたといっても過言ではありません。ゴッホは400枚もの浮世絵を集めていましたが、そのうちの159点は三代豊国の作品で国芳・広重の分担、合作が6点で、計165点ありました。
 また当時、歌川派(史実上は四代まで)は、最も隆盛を極め、「歌川派であらずば絵師ではあらず」とまで云われておりまし。たった1枚の浮世絵との出会いが、ゴッホを魅了し、日本びいきにさせ、彼の人生に大きな影響を与えたのです。
 いまや、浮世絵は世界各国の美術館や博物館で大切に保存され愛されております。  日本人の魂が宿る江戸の浮世絵をご覧になって今の時代に失われつつある精神性の充実感と日本人としての誇りを、堪能していただくことができるならば、これ以上の喜びはありません。

 


英語塾講師
米国公益法人歌川派 門人会正会員
国際自然・社会科学 アカデミーアルメニア支部名誉博士
ワールドART浮世絵研究会.代表

佐藤 よう子   福島県郡山市富田町
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心の情報誌青いポスト21 ハートでトークより抜粋!
 浮世絵・切手分化館では1月31日まで浮世絵からみる踊りの世界を楽しんで頂いていますが、これは現在日本舞踊に携わっている佐藤洋子さんが長年収集した浮世絵の一部です。佐藤さんは若い頃から日本舞踊を習いはじめ将来は外国の人達に日本舞踊を教えるのが夢だと英語やロシア語を勉強しながら頑張っており、又、仕事の傍ら地域の子供達に日本文化である浮世絵の講演をするなど精力的に活動している元気いっぱいの方です。佐藤さんに浮世絵との出会いなどについてお話しを伺ってみました。
 浮世絵との出会いは?
★知人の紹介だったそうですが
■ハイ、そうです。ただ、私が子供の頃お茶漬けを買うとその中に広重の東海道五十三次のカードが付録として一枚入っていたんですね。私はそのカードが欲しくて毎日毎日お茶漬けを食べ続け53枚集まると嬉しくってそのカードで遊んでいましたね。その時はまさか本物の浮世絵と出会うなんて考えてもいませんでしたが、自分では気付かないうちに浮世絵に心惹かれるものがあったんだと思います。
★勉強のために米国公益法人歌川派門人会に入会したそうですね。
■ええ…。入会させていただきました。この歌川派門人会というのは平成2年8月に現在名誉会長の五井野博士が初代会長となって発足したんですね。私はここで初めて江戸時代の本物の浮世絵を見せて頂いたんですが、その瞬間、心の中に憧れとしてあったものが一気に吹き出したんでしょうね。足がガタガタ震えたのを今でもはっきりと覚えています。浮世絵は日本の文化であり、美術品ですから、美術館でガラスごしに離れて見るものだと思っていましたから本当にびっくりしましたね。  
 子供達に浮世絵についての講演!!
★郡山市内の学校で子供達に浮世絵を教えているようですが。
■そうなんですね。息子が中学生の時だったんですが、私の影響で息子も浮世絵に非常に興味を持ったようなんですね。それで息子を通 じて担任の先生から講演の依頼があったのが最初です。私は浮世絵について子供達に教えることは素晴らしいことですからすぐにOKをし、それがなぜか今も続いているんですね(笑い)。
★子供達の反応はいかがですか。
■反応はすごいですよ(笑い)。本当に嬉しくなってしまいます。浮世絵にさわったりすると目をらんらんに輝かせ質問はどんどんしてくるし、いきいきしてるんですね。それを見ている先生方も感動してくれますし、子供達に日本の素晴らしい文化である浮世絵について伝えていけることは何ものにも変えがたいものがあり、充実感でいっぱいです。
 息子を高校留学させました
★息子さんは16才で留学したそうですが。
■息子は中学を卒業してすぐ、長野県にお住まいの16才の少年と二人で日本人で初めて、アルメニア国に留学しました。アルメニア国では日本人初の16才留学生として話題になり、国営テレビで密着取材され全ロシアに放映されました。アルメニアといってもピンとこないかも知れませんが、旧ソ連邦の中にある小さな国で、印象としてはとても素朴で質素なんですが、くだものが非常に美味しいですね。ですからコニャックのおいしさは世界一だと言われている明るい国です。
★16才で留学させることに親としての気持ちはいかがでしたか
■非常に勇気がいりました。でも息子は人が学んでいない語学を勉強したいという思いでアルメニア留学を決意したようです。そのおかげで息子は改めて日本の良さ、親のありがたさを学んだと思います。今はモスクワ大学の法学部に入学しましたので一生懸命勉強しているところです。息子の夢は日本とロシアの掛け橋になることのようですから大変でも頑張るんじゃないかと親として非常に(笑い)期待しています。  
 踊りの浮世絵を収集しています
■私は日本舞踊をたしなんでいますので、踊りに関する浮世絵、特に日本舞踊には流派がたくさんありますが、板東流、「板東三津五郎」の浮世絵に焦点を当てて収集しています。その他にも踊りの浮世絵で気に入ったものがあると夢中になって手に入れてしまいます(笑い)。その中から今回は約80点を選び浮世絵・切手文化館で展示させて頂きました。   秋田は大好きです ■秋田は福島から近いようで遠く感じますが、同じ東北として秋田にとても親しみを覚えます。そういう秋田で私の収集した浮世絵の展示会を開催できたことの喜びはひとしおです。浮世絵は江戸時代の今でいうプロマイドと同じですから難しく考えないで、昔の有名人の写 真を見るような軽い気持ちで浮世絵を見て欲しいと思います。そして浮世絵の素晴らしさだけでなく踊りの楽しさなども味わって頂ければうれしく思います。
★ありがとうございました。