一般財団法人歌川門人会 ホーム ホーム

歌川派門人会

 

歌川派は豊春を始祖とし、豊国、国芳、広重の三大画系を擁した江戸時代最大の画家集団です。豊春は弟子に恵まれ、初代豊国(1769-1825)、豊広(1773-1828)という二大浮世絵師を輩出し、豊広からは印象派に大きな影響を与えた広重、また初代豊国からは国政、国貞、国芳などの多くの優れた浮世絵師が誕生しました。

国芳門下からは芳年、年方らが育ち、その流れは鏑木清方、伊藤深水等、現代日本画壇の巨匠達に受け継がれていきました。
さらに浮世絵がゴッホに代表される印象派の芸術家達に大きな影響を与えたことはよく知られていますが、中でも注目を浴びたのが歌川派の浮世絵でした。

その当時、西洋では50年以上経ったものを「文化」として見ていたために、歌川派の浮世絵はまだ「現代アート」として捉えられていました。やがて浮世絵の文化的評価が上がるに連れて価格も暴騰しますが、その評価は春信や歌磨、清長といった初期の浮世絵に移ってしまい、当時の偏った評価がそのまま今日まで続くことになります。

初代会長・五井野正氏(ロシア国立芸術アカデミー名誉会員)はそれまでの既成概念を大きく変え、歌川派浮世絵をヨーロッパの文化に影響を与えた美術品として再評価し、国貞(豊国)の芸術性にいち早く着目、それまでの美人画、風景画、役者絵といった浮世絵の既成ジャンルに「デザイン豊国」という新しいジャンルを確立しました。

また、「ゴッホ・コレクション」と呼ばれるゴッホ自身が残した浮世絵コレクションの欠落部分を再現し、画期的なゴッホ研究によりゴッホ芸術の真髄に迫る等、多くの研究発表を行っております。 歌川派門人会は、この様な歌川派の浮世絵の収集や研究といった範囲を超えて、歌川派の浮世絵が担った日本文化とヨーロッパ文化を繋ぐ総合芸術としての大きな役割を再認識し、今日の社会に日本文化の真髄を復活する事を目的として初代会長・五井野正氏(画号 歌川正国)が海外のアカデミー会員や画家、研究者、コレクター、愛好家等を結集し、平成二年八月に発足させたものであります。

歌川派門人会では結成以来、それまで西高東低と考えられがちであった文化に対して、“対等外交”を基本とし、むしろ浮世絵に見られる様に、日本の文化が海外の文化、芸術に大きな影響を与えた事実をもっと日本の人々に認識して頂こうと、国内に於いて様々な展示会を企画して参りました。また、海外に於いてもアメリカ、ヨーロッパ、ロシアを始め世界各国で、浮世絵の展示活動を中心とした様々な文化活動を行い、高い評価を受けております。